【比較企画】USBケーブル4本 充電品質比較してみた

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今ではスマートフォンの充電に欠かせないし、PCの充電にも必要になった重要なキーアイテムとなったUSBケーブル。

今回は、いくつかUSBケーブルを用意して、一番充電に使用する際の品質が良いのはどれなのかを検証していきたいと思います。

USBケーブルってたくさんあるよね

AmazonでUSBケーブルと検索しようものなら、沢山のケーブルが表示されますよね。

有名メーカーの物から、よく知らん中国メーカーの令和最新版ケーブルとか、無駄に光るケーブルとか様々な種類のケーブルがあります。

もちろん基本的にはUSBの規格に準拠したものが多いですが、中には粗悪品もたくさんあります。
明らかに聞いたことのないメーカーは、スマホやPCが壊れる可能性があるため、基本的には使いません。

まずはエントリー選手を紹介

さて今回の比較にエントリーするケーブルを紹介します。

1.ANKER PD 60W対応 1m シルバー ナイロン編み

エントリー1つめは、ANKERから選びました。
PD 60W対応のUSB2.0規格品でナイロン編み シルバーです。

世の中に100W規格が出始める前は、ほぼ充電ケーブルはこれで揃えていました。
絡まったりしなくて癖もつかないので非常に重宝していました。

確か購入した時は2本セットで1,490円だったと思います。
今回はシルバーを使用していますが、現時点では黒と赤しか残っていないみたいです。

2.UGREEN PD 100W対応 1m ホワイト ナイロン編み

2つ目は、UGREENのPD 100W対応USB2.0 規格でナイロン編みのホワイトです。

これは最近購入したんですけど、非常にいいケーブルですね。
100W対応なので、最大5Aまで流すことができるのですが、ごつごつしていなくて柔らかく、非常に取り回しがしやすいケーブルです。

価格は1本で1,499円です。

3.DAISO PD 100W対応 1m ブラック

3つ目は、伏兵となるかもしれない存在の登場です。
DAISOと言えば100円均一で有名ですが、そこが販売しているPD 100W対応 USB2.0 規格のケーブルです。

さすがに100W対応ということで、100円というわけにはいかず、330円でとなっていますが、それでもかなりコスパはいいのかなと思います。

ナイロン編みとかではなく、よくあるビニールケーブルで、今回用意したケーブルの中で最も細く華奢なケーブルです。

4.ADTECH PD100W USB3.2 Gen2 映像出力対応 2m ホワイト ナイロン編み

最後は2015年の比較的若いADTECHというメーカーのケーブルを選びました。
ADTECHはどうやら日本のメーカーみたいで、これを買うまで存在を知りませんでしたが、果たして性能はどうなのか?

規格は、PD 100W対応で、USB3.2 Gen2対応と一番通信速度は高くなっています。
また、2mとほかのケーブルよりも1m長いので、そこらへんもどう結果に響いてくるかが注目です。

今回の4つのケーブルの中で、最も質実剛健な作りで太いケーブルとなっています。

価格は、1,598円です。

使う充電器と負荷

ケーブルだけあっても充電器と負荷が無ければただのヒモです。
繋げて縄跳びぐらいはできますが、非常にコスパが悪いですね。

にゃんこスターでも使わないでしょう。

今回使う充電器は、前回紹介した「Anker Prime Wall Charger 100」、モバイルバッテリーは「Anker PowerCore EliteⅢ 25600」です。

充電器も100W出力可能で、モバイルバッテリーも100W受電可能なので、ケーブルの性能をしっかりと確認できると思います。

PD 60W充電を検証

ではまず初めに60W充電を検証してみたいと思います。

ANKER PD 60W USB2.0 1m

まずはANKERの60Wケーブルを試してみます。

19V 2.91V 55W中盤の数値が出ました。

60W上限なので数値的には問題ありません。
まぁ一番最初なので、この数値を覚えておいてください。

UGREEN PD 100W USB2.0 1m

続いてUGREENを試していきます。実は一番期待してるホープです。

結果としては、19V 2.91A 56W前半の数値となりました。
先ほどのANKERよりも若干高い数値となりました。

誤差の範囲内かもしれませんが、若干UGREENのほうが良いという結果になりました。

DAISO PD 100W USB2.0 1m

続いて、一番注目選手かもしれないDAISOの100Wケーブルを試していきたいと思います。

19V 2.9A 55W後半という結果になりました。
最初のANKERと同じような数値になりましたね。

ADTECH PD 100W USB3.2 Gen2 2m

最後は、エントリー選手の中で通信速度が最も高いケーブルになります。

数値は18.8V 2.9A 53Wとなりました。

4種類のケーブルの中で、一番充電速度が遅い結果となりました。
具体的には電圧が唯一18V台になっています。それが原因で電力も下がっていますね。

60Wクラス最速はUGREEN

ここまで4つのケーブルを検証してきましたが、最も充電が早かったのはUGREENとなりました。
逆に最も遅かったのは意外にも一番スペックの高いADTECHとなりました。

結果は全く想定通りではなかったのですが、UGREENが一番早い結果となりましたが、2位との差は1W程度しかないので、誤差の範囲なのかもしれませんが、実は誤差ではなくしっかりとケーブル品質の差が出ている可能性もあります。

続いては100Wクラスを検証していきたいと思います。

PD 100W充電を検証

続いてはPD100W充電を検証していきます。
先ほどの60W充電よりも、品質の差が出やすくなるのでこの結果が重要になるかもしれません。

なお、ANKERのPD 60Wケーブルは、100W充電が不可能なので、100Wクラスでは測定しません。

UGREEN PD 100W USB2.0 1m

100Wクラスで最初に測定するのは、UGREENの PD 100W USB2.0 1mです。

このケーブルは、60Wクラスでも最も良い数値が出ていましたが、100Wクラスでも同じような結果になるのでしょうか?
気になる測定結果はコチラ

19.1V 4.8A 92W後半の数値が出ています。
60W充電と100W充電の壁である3Aを超えて4.8Aで充電できているので、しっかりと100W規格で充電されていることがわかります。

果たしてこれが基準数値になりますが、他の2ケーブルはこれを超えることができるのか!?

DAISO PD100W USB2.0 1m

コスパ面では最も優れているDAISOを検証してみます。

18.9V 4.0A 75W後半で充電されています。

電流が4.0A流れているので、規格自体は100Wで充電されているのですが、少し電流が低いようです。
電流が足を引っ張って電力も75Wにとどまっています。

これはケーブルの品質が影響しているのか、充電器との相性なのか不明ですが、とりあえずフルスピードは出なかったということになります。

ADTECH PD 100W USB3.2 Gen2 2m

最後はADTECHのケーブルを検証してみます。

結果は18.8V 2.9A 55W前半の数値となりました。

非常に低い数値となりましたし、規格的にも電流が3Aを超えておらず、電力も60W未満であることから、なぜかPD 60W規格で充電されているようです。

ケーブル自体は100Wに対応していると謳われているので、100W規格で充電されないと困るのですが、なぜか上手いこと充電できませんでした。

PD 100WでもUGREENが優秀

100W充電クラスでもUGREENが最も優秀な結果となりました。
ただ、僅差というわけではなく、UGREEN以外のケーブルの数値が悪かったので、全力を出し切れていない可能性があります。

とはいえ、結果としてはUGREENが一番良かったという結果になりました。

追加:PD 100W検証

DAISOとADTECHの結果が思わしくなかったので追加で検証してみました。
前回は、Anker Prime Wall Charger 100Wを使用したのですが、今回は前回レビュー記事を書いた「UGREEN 130Wカーチャージャー」を使用してみます。

この充電器もPD100W出力が可能なので、性能的には全く問題ないはずです。

UGREEN PD 100W USB2.0 1m

最初の検証で最も結果が良かったUGREENですが、さらに数値の結果が良くなりました。

約95Wの高出力を確認できました。
5W程度が測定器の誤差などと考えると、ほぼほぼフルスピード出ていることになりますね。
やはりUGREENは総合的に見ても優秀なようです。

DAISO PD 100W USB2.0 1m

最初の検証で75Wという微妙な結果に終わったDAISOのケーブルですが、充電器を変えるとどうなったかというと。。。

19.4V 4.81A 93Wという数値が出ました。
しっかりと100W規格で充電されていることがわかりますね。

ADTECH PD 100W USB3.2 Gen2 2m

最後に、ADTECHのケーブルを検証してみます。

こちらも19.1V 4.8A 92W出力を確認できました。
ADTECHの場合は、2mと少し長いので、若干の電圧降下が発生している可能性はありますが、しっかりと100W規格で充電されていることがわかりました。

やっぱり優秀だったUGREEN

追加検証では、各ケーブル不具合なくしっかりと100W給電を確認することができました。
しかし、細かい数字を見てみるとやはり最も充電速度が速かったのはUGREENのケーブルとなりました。

全ての検証で良い結果を残したUGREENは、やはり品質のいいケーブルということですかね。

もう後数本ケーブルを購入する予定があるのですが、その時は今回登場したUGREENで揃えたいと思います。

【考察】充電器でなぜ結果が異なった?

今回100W充電の検証では、充電器で別々の結果が得られましたが、なぜこのようなことが起こったのか考察してみます。

おそらくではありますが、Ankerの充電器、特に今回使用したAnker Prime Wall Charger 100Wに関しては、コンパクトボディに100W出力回路を詰め込んでいるため、かなりシビアに充電状況を監視しているのではないでしょうか。

独自の技術で最適な充電スピードを選択する機能が装備されており、ADTECHやDAISOのケーブルで上手いこと数値が出なかったのは、その機能が判定した結果フルスピードを出すのは危険と判断された可能性があります。

そこまで問題になるレベルではなかった可能性が高いですが、何かしらの以上を防ぐ意味でもかなり慎重な判定を充電器側で行うんだと思います。

逆に言うと、UGREENのカーチャージャーは、そこまでシビアにケーブルの判定をしていない為、ケーブルのスペックだけを確認して最大出力を出している可能性があります。
よって今回のように、100W出力を確認することができたのではと思います。

ひとまとめにすると「充電器とケーブルの相性」という現象にはなると思いますが、なんにせよUGREENのケーブルが様々なシーンで優秀な結果を残してくれる可能性が高いと思います。

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