皆さんのご家庭にも一枚は余ったM.2 SSDがそこらへんに転がっているのではないでしょうか。
私の家にも使っていないM.2 SSDがそこらへんに転がっている一般の誤家庭ですが、ただ転がしておくにはSSDは非常に勿体ないです。
そこら辺のUSBメモリーやSDカードよりも転送速度が非常に早くて、容量も大きなものが多いので、余ったSSDを外付けのストレージとして利活用すれば、そこら辺の記憶媒体よりも便利に使えます。
ということで、今回は玄人には必需品だと勝手に思っているM.2 SSDを外付けストレージとして使用することができるSSDケースをご紹介いたします。
購入したのはロジテックのLGB-PNV02UC/S
私が今回購入したM.2 SSDケースは、ロジテックの「LGB-PNV02UC/S」になります。
何故これにしたのかというと、実は緊急でとあるM.2 SSDの中のデータを取り出す必要がありました。
しかし内蔵型のM.2 SSDは、パソコンのマザーボードに取り付ける用途で設計されているので、普通のパソコンにUSBメモリやSDカードのように気軽に接続できるようには作られていません。
そこで、M.2 SSDケースを使用すればUSBコネクタを使用してパソコンと接続することが可能で、中身のデータにもアクセスすることができるため、ケースを探し始めたということです。
結構しょうもない理由でしょ?
Amazonとかネットショッピングで探せば、中華製品も含めて沢山の商品がヒットするでしょうが、急いで注文したからと言って注文した当日には届きません。
なので、家電量販店で取り扱いがあるような大手メーカーの商品を探したというわけです。
近くのビックカメラにこれが売ってあったので購入してみました。
意外と製品性能は良さそう
LGB-PNV02UC/Sは何気に性能は良くて、M.2 SSDの各サイズにも対応していて、USB3.2 Gen2規格にも対応しているため、理論値では10Gbpsで通信が可能です。
ただし、NVMe接続のSSDしか接続できないので、SATA接続品は使えません。
そして何よりも、工具不要でSSDを取り付けることができる設計になっているんです。
HDDなどもそうですが、外付けケースに装着する際にプラスドライバーとか何かしら工具が必要となることが多いのですが、LGB-PNV02UC/Sについては、工具不要でSSDを取り付けることが可能です。
工具不要だからと言って、コネクタに挿して後はブランブランってことはありません。
しっかりと固定される設計になっています。
なので、極端に言えば買ったその場でレジの店員の前でSSDを装着することが可能です。
複数枚M.2 SSDを持っている場合、交換が工具なしで楽なので、頻繁に入れ替えて使用するのもOKです。
製品的にはそういう使い方は想定されてはいないでしょうけど。。。(笑)
外観
まずは外観から見ていきましょうか。
外観はグレーを基調とした無難なデザインとなっており、手触りはさらさらしていて気持ちいです。
本体は2ピース構造になっています。
文字が書いてある方が金属ボディとなっていて、濃いグレーのほうが樹脂製となっています。
金属ボディの方には、排熱も考慮したスリットが複数開いており、爆熱になりやすいM.2 SSDの放熱の事も少しは考えられているようです。
パかっと開けてみると樹脂ボディ部と金属ボディ部に分かれるようになっています。
ちなみに開けるときも工具は必要なく、下の画像にあるボタンを押すことで開けることができます。
見ての通り、樹脂ボディ部に基盤が装備されており、SSD本体はこの樹脂ボディ部に接続することになります。
USBコネクタもここに装備されていて、コネクタの左には老眼には厳しいレベルの小さなアクセスランプがあります。
金属ボディ部はただのケースといった感じですね。
特に何か機能があるわけではなありません。
全力で冷やしまっせ!!っていう感じですかね?
付属品
一応付属品も紹介しておきます。
中には本体以外にUSB-C to USB-AケーブルとUSB-C to USB-Cケーブルが1本ずつ入っています。
あとは説明書とかスタートガイドとか書類系ですね。(書類系は写ってませんが。。。)
ちなみにこのUSBケーブルは、もちろんUSB3.2に対応しているので、結構ごつくてかたい仕上がりとなっています。
あと、重要なアーティファクトとして、放熱シートが付属してきます。
これは、SSDをケースに入れる際にSSD本体に貼り付けることで、SSD本体と金属ボディ部の密着度が増して、熱を金属ボディ部で効率的に発散させることが可能となります。
パソコン内部に装着する場合は、パソコン本体のファンなどで冷やすことも可能ですが、SSDケースには付いていないので、こういった放熱シートは必須ですね。
SSD取付方法
さて、このケースのセールスポイントである「工具なしでSSDを装着」を実践してみます。
SSDを装着するのは、樹脂ボディ部です。
向かって左にはよく見るコネクタの基盤、そして右側には水道管とかについてそうな変な形のハンドルがありますよね?
実はこれが重要で、通常SSDを固定する際は、この部分がネジになっているのですが、このSSDケースはネジではなく樹脂パーツにすることで「工具不要」を実現しているのです。
まずはこのハンドルを反時計回りに回して外します。
ハンドルを外したら、SSDを基盤にぶっ挿して、SSDの切り欠きに先ほど外したハンドルを装着します。
ちなみにSSDが斜め上に向いていますが、これは正常です。
あとは、SSDを押し下げて樹脂ボディと平行にし、ハンドルを時計回りに回せばロックされます。
これでSSDの取り付けは完了。
あとは、放熱シートをSSDに乗せてから、カチッと言うまで金属ボディ部に入れていけばOKです。
じゃーん これでSSDを外付けストレージにすることができました!!
速度測定
最後にこのケース経由でSSDのベンチマークを取ってみます。
結果はこんな感じ。(斜めですいません)
シーケンシャルは1000MB/s越えとなりましたね。ただこのSSDは、4000MB/sぐらい出るのですが
USB3.2 Gen2の規格最大速度が10Gbpsなので、最大でも1060MB/sしか出ません。
SSD自体がそれ以上の性能を持っていたとしても、規格の天井に当たるためどうしても出ませんので、SSDケースに入れても同じぐらいの速度が出ると思っている場合は注意が必要です。
ちなみにベンチマーク後にケースをにぎにぎしてみると、ほっかほかになっていたので、放熱シートと金属ボディが効いて、しっかりと熱を放出できているようです。
一応ベンチマーク後のSSDの温度も載せておきます。
十分な性能で一個あると便利
こういった内臓ストレージを外付けにすることができるデバイスは、使っていないSSDを利活用できるだけではなく、いざというときのデータ救出にも使えるので、一個あると便利だと思います。
については、SSDの装着に工具も必要なく、すべて己の手のみで作業ができるので、非常に扱いやすいですね。
あんまりないかもしれませんが、既に装着しているSSDを外して別のSSDを装着しなければ世界が滅亡するような状況でも、ドライバーなどを探すことなく交換ができるので、世界を救うことが可能です。
もしもあなたの家に使っていないM.2 SSDが転がっていたら、有効利用のために購入してみてはいかがでしょうか。
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