昔は車内で煙草に火をつけるために装備されていた「シガーソケット」、時代は巡り現在はその役目を終えて、電気を供給するコンセント的な役割となっていますよね。
名前も「シガーソケット」から「アクセサリーソケット」に変わり、昔の名残はソケットの形だけになってしまいました。
そんなアクセサリーソケットに挿して使用する充電器を今回レビューしたいと思います。
レビューするのは、UGREENという会社の130W カーチャージャーです。
UGREENは、個人的にはANKERの次に信頼できる中華メーカーで、充電器やケーブルなどを販売しています。
そんなメーカーが出した130W カーチャージャーですが、果たして使える一品なのか!?
購入経緯
もともと私は車載用充電器として、ANKERの50W PD充電器を使用していましたが、年々デバイスの電池容量が増加し、充電速度も速くなってきました。
そんな中、ただのPD対応充電器ではデバイスの最大充電速度を享受できないので、買い替えることにしたという感じですね。
イメージ的には新東名高速道路に120km区間があるのと同じかなー。
車の性能上がったから制限速度120kmに上げてもええやん的なノリ?
価格は驚きの2,700円
130Wの大出力ではありますが、なんとこの製品2,700円で購入しました。やばない?
Amazonのセール期間ということもありましたが、130WでPPS対応品が2,700円だったら価格で日和ってる奴なんていねぇよなー(古い
概要
さて、簡単に概要を説明します。
本商品は、車のアクセサリーソケットに挿して使用する充電器で、最大合計出力130W、単ポートで出せる最高出力は100Wです。
100W出せるUSB-Cポート1つと30W出せるUSB-Cポート1つ、22.5W出せるUSB-Aポートが1つ備えられており、100W+30Wポートを同時に使用することで、最大の130Wを出せるというわけですね。
また、PD3.0規格に対応していることはもちろん、PPS規格にも対応しており、対応デバイスを接続すれば超急速充電が可能となります。
ポート構成はUSB-C×2、USB-A×1となっています。
外観
まずは外観を見ていきましょう。
全体的な質感としては、樹脂ボディ、、、樹脂ボデーなので、高級感はそこまでないですが、普段じっと見ることも無いのでOKです。
アクセサリーソケットは細長い形状をしているので、本体下部は細く、上部は少し太めとなっています。
上部については、130W高出力ということで、若干大き目な設計となっています。
ただ、私が以前使用していたANKERのPD充電器も、結構大きかったので、ソケットに挿す部分のスペースが限られている以上、その上に回路などを詰め込むしかないと思うので、仕方がないですね。
ただし、この上部の部分が邪魔して付けることができない車種もあるかもしれませんので、自分の車のアクセサリーソケット周辺を一度確認すると良いでしょう。
USBポートは天面に装備されており、上からUSB-C1、USB-A、USB-C2 ポートとなっています。
それぞれ、最大出力が30W、22.5W、100Wとなっています。
100Wポートは、わかりやすいように「100W」と印があるので、迷うことはないでしょう。
また、夜は周りの白いリングが青く光り、100Wポートの部分が矢印形状になっているので、明かりが少ないところでも100Wポートを山本リンダ、いや狙い撃ちすることが可能です。
ポート同時利用制限
複数の充電ポートを備えている充電器の宿命でもありますが、ポートを同時に使用すると出力制限が掛かります。
充電性能を見る前に、出力制限を一応説明しておきます。
便宜上上の写真の向きで、上段・中段・下段ポートと呼ぶことにします。
上段+中段
まず、上段+中段ポートを同時使用した場合は、それぞれ最大12Wに制限されます。
また、そこまで問題にならないかもしれませんが、片方のポートを使用している時に、もう片方の充電を始めると、既に充電していたポートの給電が一瞬切れます。
例えば、上段ポートでスマホを充電していて、後から中段ポートでスマートウォッチを充電しようとすると、一瞬スマホ側の給電が切れます。
これは、出力を分けるために内部で一旦給電を止める必要があるのだと思います。
上段+下段
上段+中段ポートを同時使用した場合は、特に出力制限はありません。
それぞれの最大出力、上段であれば30W、下段であれば100Wが使用可能です。
中段+下段
中段+下段ポート同時使用の場合も特に出力制限はありません。
それぞれの最大出力、中段であれば22.5W、下段であれば100Wが使用可能です。
お待ちかねの出力テスト
前段が長くなってしまいましたが、お待ちかねの出力テストをしてみたいと思います。
さぁ!いくぞ!
100W確認
まずはこの充電器の最大速度である100Wがちゃんと出るのか確認してみたいと思います。
使用するのは、100W充電が可能なモバイルバッテリー。ANKER製だけど。
ご覧の通り100W近くの出力を確認できました。
最大速度はしっかりと出るようです。
100W+30W
次にこの充電器のMAXパワーである上段+下段の100W+30W出力を試してみたいと思います。
使うのは、モバイルバッテリーと、パソコンを使用してみましょう。
はい!この通りモバイルバッテリーで100W近く、PCでも30W近く出力されていますね!
この時点でカーチャージャーで130W出せるという事実にくら寿司です。びっくらぽんです。
12W+12W
USB-Cの同時出力はしっかりと確認できましたので、一応12Wに分割されるという上段+中段ポートも検証してみましょう。
とりあえず、上段にはパソコンを、中段にはPD非対応のビデオライトを接続してみたいと思います。
公称12Wということでしたが、やや少なめ?な結果になりました。
ただ、5W程度は測定器の誤差の可能性もあるので何とも言えませんが、とりあえず同時使用で出力制限が入ることはわかりましたね。
ちなみに、先述した一瞬給電が切れる瞬間の動画も載せときますね。
PPS充電確認
この充電器の機能の一つであるPPS充電も確認してみたいと思います。
使うのはGalaxy S23 Ultraで、PPS規格で最大45Wの超急速充電が可能です。
※45W充電するためには、5A対応ケーブルが必要です。
さてさて、結果のほどは・・・
ばっちりと45W付近の出力が出ていますね。
PPS対応も嘘ではなかったようです←
まとめ
さて、いろいろ見てきましたが、ここまででわかった内容で良い点と微妙な点を挙げてみたいと思います。
いろいろ挙げてみましたが、やはりこの手の製品で多いのは熱問題です。
今回の検証では特に異常は出ませんでしたが、車載ということでなかなか排熱に苦労する可能性はあります。
しかし、ちゃんと100W出力されて、PPSにもしっかり対応して、価格が2,700円だったら確実に私はオススメしたいと思います。個人的には壊れても「まっいっか」って思える金額かなー
もし車内でパソコンやスマホを同時充電することが多い方は、1つ買っておいても損は内藤哲也ですね!あっ損はないですね!
ほなね!
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